看護師のための検査項目講座

尿・糞便検査編01

臨床現場で働く看護師の悩みの1つに、外来や病棟などで検査を行う際、検査の内容について事前に十分理解することができないまま医師の補助を行う、ということがあります。これは看護師に求められる業務の多様化とスピード化の高まり、そして医学の急速な進歩によって新たな検査法が増えていることが関係しています。
しかし、よりよい医療を患者さんに提供するためには、看護師も検査について正しく理解することが必要であり、それは必ずや看護技術の向上につながっていくでしょう。しかし、そのために、多忙な日常業務の合間に厚い専門書をひもとき、検査内容をじっくり調べる時間を見つけるべきかといえば、これはあまり現実的とはいえません。
当サイトは多忙な日常業務の中で、簡単に知りたいことを調べることができるサイトとして開設しました。看護師の一助になれば幸いです。

尿色・尿量
尿色と尿量の観察で腎機能の障害を探る

【基準値】

尿色> 淡黄色〜黄褐色
尿量> 600〜1600ml/日

【目的】

  • ・腎臓は、血液を濾過して体内の余分な水分や老廃物を尿として排泄し、体液の水分や成分を調節している。
  • ・尿の色や量は、腎臓に異常があれば大幅に変化する。
  • ・1時間当たりの排尿量ml=0.5〜2ml×体重kg
  • ・1日の必要最低尿量ml=10ml×体重kg

検査結果からわかること

  • ・正常の尿の色調は、淡黄色ないし黄褐色をしている。
  • ・尿色は尿量で左右され、尿量が多いほど淡色になる。
  • ・色が濃い場合は、血液、細胞成分、ビリルビンなど病的な着色物質の大量排出を意味する。
●一日の尿量
  • ・基準範囲は、600〜1600ml
  • ・乏尿は、400ml以下
  • ・まったく出ない状態を無尿という。
  • ・2500ml以上を多尿という。

異常値のしくみ

●無尿:

尿路の悪性腫瘍などで、尿がまったく出ない状態

●濃縮尿、乏尿:
  • (1)脱水やショックによる腎不全
  • (2)やけど、外傷、吐血、下血、心臓病、敗血症など
  • (3)慢性腎不全における腎機能の極端な低下
  • (4)低栄養
●希尿、多尿:
  • (1)尿崩症や心因性多尿による水分の摂取過多、腎機能の低下。
  • (2)急性腎不全の回復期や糖尿病など
●その他の原因:

黄疸のあるビリルビン尿は深黄色〜淡褐色。血尿、ヘモグロビン尿、ミオグロビン尿、ポルフィリン尿は赤色尿。

尿比重 尿PH>>